子犬がいろいろなものを咬んでしまうのは?
2〜6ヶ月の子犬がいろいろなものを咬むのは、人の赤ちゃんが色々なものをなめて
学習するように、子犬は噛んで確かめて学習していきます。
親犬や、きょうだいといる時は、ちょっと咬み方が強すぎたり、乱暴だったりすると
たしなめられ、咬む強さの加減を随時学習していきます。先住犬がいる場合も、じゃれたり遊んでいるときにその犬が教えてくれます。しかし1匹だけで飼われている場合は、その善し悪しを飼い主さんが教えてあげないといけません。だから咬んでいいものいけないものを「だめ」、「いけない」のコマンドで、止めさせて咬んでいいおもちゃや、ガム(牛のひずめ、ぶたの耳、牛のアキレス、骨型の牛のガム)など咬みごたえのあるものと、ソフトなおもちゃ、音の鳴るおもちゃ、ぬいぐるみ、ゴムでつるしてあげたコットンのおもちゃ、などを、咬んでいいものとして与えてください。
いけないものを咬んでいたら、「だめ、いけない」といって止めさせ、咬んでいいおもちゃや、ガムを与えて、それらを咬んだらよしよしと褒めてあげてください。
人の手を噛んで遊ぶ場合も、子犬だからと許していると、そのまま成犬になってもそのあま咬みが続き、エスカレートしてかみ癖につながってしまうことにもなりかねません。
強く咬んできたり、人の手を遊びで、すぐに咬んでくる場合は、いけないといって止めさせるのですが、それでも懲りないで咬んでくるようでしたら、人の手を咬んだとき、
(Happy Smilesの歯みがき教室で、説明してありますが)犬歯のあたりの上唇を犬の犬歯にかぶせて押さえる方法で、少しだけきつく抑えてやると、自分の唇を咬んでいたいので、きゅんといったら、止めます。手を放したとき、人の手をなめてきたら、よしよしと褒めます。咬んだらまた同じように繰り返し、なめたら褒めます。何回かやっていると、人の手は噛むといやなことをされるけれど、なめると気持ちがいいものだ、と犬が学習すると、もう咬まなくなって、なめてくれるようになるでしょう。
本来、犬は咬むのが当たり前な動物ですから、他の人に迷惑をかけたり、問題犬として、みんなに嫌われないように、人と暮らす上でのルールを充分、子犬のうちに飼い主さんが責任を持って教えてあげてくださいね。
子犬を迎えたばかりの飼い主さんからの良くある質問について、
ちょっとメモ程度に書き留めてみました。
HAPPY SMILESより子犬のしつけ、ちょっとメモ 2
犬と人の年齢の比較
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犬 |
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人間 |
3週間 |
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1歳 |
1ヶ月半 |
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4歳 |
3ヶ月 |
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6歳 |
4ヵ月 |
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9歳 |
6ヶ月 |
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15歳 |
9ヶ月 |
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18歳 |
1歳 |
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20歳 |
1歳半 |
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26歳 |
2歳 |
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32歳 |
2歳半 |
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34歳 |
3歳 |
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36歳 |
4歳 |
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40歳 |
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犬 |
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人間 |
5歳 |
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44歳 |
6歳 |
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48歳 |
7歳 |
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52歳 |
8歳 |
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56歳 |
9歳 |
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60歳 |
10歳 |
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64歳 |
11歳 |
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68歳 |
12歳 |
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72歳 |
13歳 |
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76歳 |
14歳 |
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80歳 |
15歳 |
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85歳 |
16歳 |
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90歳 |
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犬と人間との年齢の比較について
下の年齢比較表を見ていただくと、子犬の時から生後1年までの間にどうしてきちんと充分時間をとってしつけをしていかなければならないのかを、理解していただけると思います。生まれてから生後6週半(45日)までは絶対に、親、きょうだい犬から離してはいけないそうです。犬でいう45日は人間でいう3歳くらいにあたると思いますが、「三つごの魂百までも」ということわざ通りなのです。
犬の場合、人間に比べて初めの1年間の成長がめざましく、生後1年で人間の20年分の成長を遂げることになります。
その後、2歳までは犬の1ヶ月が人間の1年に値して2歳で人の32歳です。
その後の成長は緩やかになり、犬では3ヶ月が人の1年分になります。
ですから犬の一生は、だいたい15歳くらいが目安です。
ただ犬種によって、大型犬、小型犬で、多少の違いはあります。小型犬は大型犬に比べ、成犬になるのが早いようです。大型犬は、急激な体の変化が小型犬以上で、成犬と見なされるのが1歳半から2歳と少し遅いようです。
しかし、全体的な寿命は大型犬では13歳から15歳と短めで、小型犬では15歳から今では17歳くらいまでと少し長めのようです。
子犬の社会化について
先ほどの説明にもありましたが、
子犬は親きょうだいから生後45日以前に離してはいけません。マスコット博士によると生後6〜7週齢がその臨界点ということです。
ですから、生後6〜7週齢までに充分手をかけられた子犬は、新しい飼い主の元でもとてもしつけの入りやすい、飼いやすい子犬になります。
犬への社会化
それ以前に離された子犬は、犬が自分の仲間を知り、犬としてのふるまいや社会性を身につけることができないため、のちのち問題犬になる可能性があります。
子犬は、親きょうだいと一緒に過ごす中で、同属意識がめばえ、自分の属している仲間(種)を意識できるようになります。そして、
母犬からの哺乳やきょうだい同士の遊びの中で、グループ行動や、上下関係、優位なものへの挨拶のしかたなど
犬社会の自然なふるまいを身につけていくことができるのです。
人への社会化
また、子犬は、親犬からの世話だけでなく、その飼い主である人間に世話をされることにより、人に対しても社会化が進み良くなれるようになります。離乳期の世話をすることで、子犬との接触時間が長ければ長いほど良く進み、要求を満たしてやる接触態度をとればとるほどその効果が期待できます。
子犬が人になつくというのは、人も自分と同じ仲間と見なすことに由来します。
適正な社会化と、ゆがみ
大切なこの時期に犬への社会化、人への社会化が十分出来なかった犬は、仲間意識が希薄かまったくない犬になってしまいます。離すのが早すぎると、人間になれすぎてしまい、他の犬に関心を示さなくなったり、反対に人との接触が希薄な犬は、もし生後1ヶ月から3ヶ月まで全く人に接触を持たずに育った犬は、もはや、人間に慣らすことは不可能であるという研究の結果もあるようです。
この社会化期までに、色々な体験をさせてやることが子犬の学習能力や、知能の発達や、ストレスに対しての抵抗力など、優れた犬になるのです。
豊かな環境と、適度なストレスが、良い子犬を育てる大切な要素なのです。
HAPPY SMILES パピーちゃん教育およびお手入れについて
生後40日を過ぎたら本格的なパピーちゃん教育を始めます。
いつもパピーちゃん達を育てる上で、HAPPY SMILES管理人の心がけていることを少しご紹介致しましょう。これらのことは、子犬を迎えたばかりのオーナーさんにも日々実行していただき、よい子に育てていただきたいと思います。
根気よく実行していただければ、きっと今後の15年間、お迎えしたパピーちゃんと
素敵なドッグライフをお過ごしいただけると確信致します。
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1.朝のご挨拶
毎朝管理人が起きて犬たちの部屋へ行くと、みんなに一人ずつ朝の挨拶をします。
パピーちゃん達も待ってましたとばかりにハウスから元気良く飛び出してきます。
でてきたパピーちゃん達を1頭ずつだっこして朝の挨拶の言葉がけをしてあげます。
2.キャリーケースに入ってちょっとドライブ(乗り物酔い防止のため)
すでにドライブはみんなベビーちゃんのうちから数回経験済みですが、約1時間の
ドライブを体験させます。時間が延びるとはじめちょっとないていても兄弟姉妹
でいると、お利口にドライブに行けるようになります。慣れと共に時間を増やして
いくと良いでしょう。
3.念入りグルーミング
簡単なグルーミングは30日を過ぎれば日々行っていますが、新しい里親さん、
ショーパピーではハンドラーさんが苦労しないようにちょっとずつならしていきます。
爪切り、初の肛門腺絞り、今までも35日すぎてから実行していましたが、
全身のコーミングをやり始めます。初めてだと肛門腺絞りはちょっと驚いて騒ぎますが
そのうちなれるでしょう。成犬だっていやがるくらいですから。
爪切りも小さいうちからこまめに切ってあげないと、爪の中の血管がのびて
敏感になりいやがるようになります。
コーミングもはじめ必ずパピーちゃん達はお尻の回りやお腹の回りにさわられる
ことをいやがります。でも2〜3日続けているとすぐになれてきます。
4.どこでもタッチ、高い高い
体中どこをもさわられても暴れないように、いすやソファーに座って子犬を膝の
上で仰向けにそっと寝かせて自分勝手にひっくり返ったり、動いたりしないように
じっとさせる練習をします。
慣れてくるとリラックスして身を任せてくれるようになります。お顔を手のひらでそっと
おおいじっとしていられるように、練習します。耳の後ろや鼻、口まわり、首その他
全身をさわってあげるのです。
人間の子供でもお父さんの少し乱暴遊びは、子供の運動能力に適度な刺激を
与えます。それと同様、子犬も高い高いやちょっと怖い怖いの持ち上げ運動を
適度にしてあげると、車酔いや刺激に強い子になります。
成長と共に飼いやすさにきっと差が出ることでしょう。 |
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