HAPPY SMILESより子犬のしつけ、ちょっとメモ8
  大切な歯の生え替わりについて(特別編)
子犬を迎えたばかりの飼い主さんからの良くある質問について、
ちょっとメモ程度に書き留めてみました。
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子犬の成長と歯の生え替わりについて(乳歯から永久歯へ)
乳歯の抜け替わりの時期と気をつけて注意すること
乳歯の晩期残存(抜けないで残ってしまっている状態)とその対処法について

今回のテーマはとても大切なことです。
飼い主さんが気が付かずに放置していたために、愛犬の歯並びが悪くなってしまったり、
咬み合わせが悪くなってしまう場合もあり得るのです。
知らないということは恐ろしいことなのです。
ちょっとおどかしてしまいましたね。
 
子犬の歯はお母さんのお乳を飲んでいる間は生えていません。乳歯が生え始めるのは
そろそろ離乳食が食べられるかしら?と体がしっかりして、よたよたと歩き始め、
自分で排泄ができるようになってくる頃、生後3週間を過ぎる頃になります。
乳歯が生えてくるととがった小さな歯が痛いので、お母さんもだんだん授乳をする回数が減り
その替わり自分の口から食物を摂取する、離乳食を自分で食べることができるように
なってくるのです。
そして、自分の歯で十分ご飯が食べられるようになってくる頃には、パピーちゃんの
乳歯列は完成して28本の乳歯が生えそろい、なんでも咬むことができるようになるのです。

そして、その後2〜3ヶ月するとやたらといろいろな物や、あまがみをする時期がやってきます。
ちょうどこの時期が今度はパピーちゃんの乳歯から永久歯への歯の生え替わりの時期
になってくるのです。
永久歯の歯列は生後4ヶ月くらいから生え替わり始め、生後8〜9ヶ月くらいまでには
ほぼ完成して、42本の永久歯が生えそろいます。

ちょっとメモ1で、簡単に説明しておいたことを少し思いだしてみましょう。

 歯の生え替わりについて
 4ヶ月になると、個体差もありますが乳歯から永久歯の生え替わりはじめるので、やたら
 色々なものにかみつくようになりますが、その時
人の手で、絶対遊ばせてはいけません。
 もし咬んだら、歯みがき教室で、犬歯の上に唇をかぶせて押さえる方法で、
 いけない、だめなどとコマンドをつけてやってはいけないことを教えます。
 その時、必ず目を見て諭します。
 咬んで乳歯を抜け落とす意味もあるので、コットンのおもちゃ、ぬいぐるみで取ってこいや
 引っ張り遊びをさせてあげるといいでしょう。
 留守中は、サークルにコットンのおもちゃをゴムで伸びるようにつるしてあげると
 一人で引っ張って遊んだりしますよ。


この歯の生え替わりの時期はすんなりと飼い主さんが気が付かないうちに無事、永久歯に
生え替わってしまう子もいます。
でも、小型犬の場合、スムースに生え替わらず、飼い主さんが気づくのが遅いと乳歯の
抜け替わりの時期の不手際によって歯並びが悪くなってしまったりかみ合わせが悪くなって
しまうことがあります。
これは十分気をつけるに値することです。

特に根っこの深い乳犬歯では、永久歯が生えてくる前に抜けることのほうが少なく、
乳歯と並行して二重に生えてしまう場合が多々あります。

もしも二重に生えてきた場合ですが、乳歯の内側に永久歯が生えてきた場合
(乳歯が口唇側で、永久歯が舌側に位置してるような生え方)これは主に下顎の
乳犬歯から永久犬歯の生え替わりに多く見られますが、その場合はそれほど
心配はいりません。
本来永久歯が生え替わる場所にまだ乳歯が存在するので、永久歯の成長と共に
乳歯が外側に押し出されそのうち抜けてしまう場合がほとんどです。
でも頑固に抜けそうにない場合はやはり速やかに乳犬歯の抜歯をした方が良いでしょう。

それとは反対に深刻を要する場合、特に上顎の乳犬歯から永久歯犬歯への生え替わりで
問題になる場合があります。
乳歯が頑固に抜けないでその場にとどまっているせいで、永久歯の犬歯が
乳犬歯の前又は後ろに並んで生えてしまうことがあります。
乳犬歯の後ろに並んで生えてきた場合はそれほど深刻ではありません。
でも早急に乳犬歯を抜歯する必要はあります。

もっとも深刻で、飼い主さんの知らないことは恐ろしいこと!!が問題になるのは・・・
乳犬歯の前側に永久歯犬歯が生えてきてしまい、下顎の永久歯の犬歯の先端に
上顎の永久歯の犬歯がのってしまうおそれのある場合です。
この場合、気が付くのが早ければ、その時点で早急に乳犬歯を抜歯する必要があります。
乳犬歯を抜くことで、永久歯犬歯が本来の自分が生えるべき場所に戻ろうとする力があれば、
萠出(ほうしゅつ)する方向をわずかでも早ければ早いほど改善できるからです。

本来の咬み合わせ特にシーザースバイトや、レベルバイトでは、下顎の犬歯が
咬み込んだ後ろに上顎犬歯が咬み込むことになりますので、上顎の切歯(俗に言う前歯)
6本の次に1本分の隙間があり、その後ろに上顎犬歯が生えている状態になっている
はずです。

ところがこのように抜け替わりの不備があると本来の場所からずれたところに上顎の
犬歯の先端が向いてしまうのです。
もしもショーチャレンジを考えている場合はとても深刻な問題になります。
ですから歯の生え替わりには細心の注意を払うことをおすすめします。

説明ばかりではよくわからないのでちょっと写真を参考にしていただき、
ご自分の愛犬の歯の生え替わりに注意してみてくださいね。
奥手の子で生え替わりが遅くても、生後7ヶ月から8ヶ月までには永久歯の犬歯が
生え替わって出てくると思います。
歯の先端の方向を矯正してあげられるのも、まさにこの時期だけの大切な生え替わりの
その時期!!だけです。萠出中は歯の根っこがまだ完全にできていないので、
危うい危機をお見逃しなく・・・
乳歯から永久歯への歯の生え替わり・・・こまった!!どうしよう!!
生後7ヶ月のパピヨンの症例
乳犬歯の抜歯直後の状態です。
乳犬歯を抜歯後、永久歯の犬歯を正常な位置へ誘導治療しました。
手遅れにならずほぼ正常な状態に戻ることができました。良かったですね。
生後8ヶ月でほぼ正常な犬歯の位置に戻りました。
豆知識
乳歯と永久歯が並んで生えてきていてもかみ合わせに問題がない場合、そのままにしていても良いのでしょうか?
生え替わりの歯列不正、咬合異常でどんなことが良くないのでしょう。

原則的に乳歯は抜歯した方が良いでしょう。並んで生えていることで、その間に食べかすが詰まったままになってしまい、清掃状態が悪くなり歯石や、口臭の原因にもなります。となると歯周病にもなりやすくなります。
歯の生える方向により場合によって唇や、上顎を犬歯の先端で、傷つけてしまう場合もあり得ます。

何はともあれ大切なご自分の愛犬のお口の点検を忘れずに!!

ご質問、疑問、理解できないことなどあれば、メールにてお問い合わせください。
きわどいところで手遅れにならずに済みました。さっそく獣医さんに予約を取り早々に乳犬歯を抜歯していただきました。その後HAPPY SMILESの特別講座で、、永久歯の犬歯を正常位置へ誘導してほぼ正常なかみ合わせに戻すことができました。
おめでとう、手遅れにならず良かったですね。
症例
7ヶ月のパピヨン
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