パグ犬チビ チビは、ぼくがようち園の年長さんの時に、うちにきました。うちには、めすのパグがいたので、そのおむこさんにと、遠くひようごけんからぼくのうちにきました。 チビが赤ちゃんだったときは、2キログラムのおもさで、年長さんのぼくは、だっこするのに少し大へんでした。今ぼくは3年生になって、25キログラム、チビは、9キロ。だっこするのは、かなり大へんで長くだっこしていられませんでした。でも、今は、だっこもしたくてもできなくなってしまいました。 なぜかというと、チビは、この世にはいないからです。今年の7月22日の夜、ぼくが東京のおばあちゃんの家へとまりに行っていたるすに、ねっしゃ病になり、お父さんが病院へつれていき手あてをしてもらったのですが、23日の明け方5時ごろ息をひきとりました。まだ3才のわかさでした。 朝東京のおばあちゃんの家に、お父さんから電話がありました。お母さんから、チビが死んでしまったことを聞いて、ぼくは、おどろきました。そして夕方家へ帰って、もう動かないチビにあいました。チビのかわりはてたすがたを見て、ぼくは、とてもかなしくなりました。いつもだったら、ガーガーとうるさい息をしてぼくにしっぽをちぎれるほどプリプリとふってよろこんでくれるのに今のチビは、しずかにねむるようによこたわっているだけです。ぼくは、天国でチビが元気にしていてくれますようにと手をあわせておいのりしました。 チビとの思い出は、ぼくの心の中にたくさんしまってあります。 チビのさん歩は、ぼくのかかりでした。3年生になってからは、雨でなければ毎日ぼくが学校へ行く前にかならずしてあげました。朝早くチビのさん歩をしていると、いろいろな人が気持ちよく「おはよう。朝からえらいね。」と声をかけてくれました。チビと楽しく歩いたり、走ったりとても気持ちよかったです。雨あがりの朝のさん歩は、大すきでした。なぜかというと、水たまりがたくさんあるので、ぼくが水たまりのところを通る時、チビに「チビ、ジャンプ。」と言うと、チビは、じょうずに水たまりをぼくといっしょにとびました。 それから、ごはんの前におすわり、まてを言うとおりにぼくの言うことを聞きました。シャンプーしてあげると、びちょびちょになったチビは、なんだかとてもかわいく見えました。 きょ年チビとパクの赤ちゃんが1ぴきだけ生まれました。パグの赤ちゃんをぼくは、はじめて見ました。まっ黒でとてもかわいかったです。 たった3年しかいっしょにいられなかったけれどチビは、ぼくにたくさんの思い出をくれました。だからチビとの思い出は、ぼくの大切なたから物です。 もし、今度またパグをかうことができたら、ぼくは、チビのようにねっしゃ病にぜったいさせないようにしてあげたいです。そしてチビにしてあげられなかったことを、そのパグにしてあげたいと思います。 チビ、3年間ほんとうに楽しい思い出をくれて、ありがとう。 |
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